トライラジアルカット シリーズ

トライラジアルカット セイル構造

トライラジアルセイルは、セイルの3つの角から放射状に広がる既成素材のパネルで構成されています。素材の長方向繊維、すなわち「縦糸」は、セイルに掛かる荷重に沿って配置されています。この配置の最適化により伸びが抑えられ形状保持性が向上します。トライラジアルセイルは、従来のウーヴン ポリエステルセイルでは得られない性能を求めるセーラーにとってパフォーマンス向上を実現する選択肢となります。

最大限コントロールを実現するデザイン

船の操縦性やセーリングの楽しさを左右するのはセイルの形状です。クアンタムの経験豊富なセイルデザイナーは、ユーザーの船の使用状況や、マストの曲がり、排水量、復原モーメントといったその船固有の制約に基づいてセイル形状を特別に設計します。セイル形状は最適な上り性能を実現するために滑らかで平らな空力プロファイルを採用し、リーチエッヂを開きやすくすることでヒールや風上への余計なウェザーヘルムを軽減します。この形状によりリーフィング(縮帆)が必要になるまでの風域が広がります。

適した素材の選択

素材の選択肢は幅広く、シンプルな織物から特注の複合材まで、様々なサプライヤーから入手可能です。一般的に、素材は4つのカテゴリーに分類されます。

ウーヴンラジアル:縦方向(経糸方向)の強度を高めるように特別に設計されたポリエステル織物で、三方向ラジアルパネル構成で使用できます。クロスカット ウーヴンポリエステルと比較して、素材の特性とパネルレイアウトの効率性により、伸縮性が10~20%低くなっています。40フィートまでのボートに適しています。

スペクトラ®強化ウーヴンラジアル:スペクトラ®またはその他の高弾性率繊維で強化されたクロスで高荷重下での強度と耐久性が向上しています。前述のウーヴンラジアルと同等の性能に加えて高荷重下での性能が優れているので60フィートまでのボートに適しています。

ポリエステル・コンポジット(複合材):太くまっすぐな撚りのないポリエステル糸(スクリム)を2層のポリエステルタフタ織布で挟み込んだ複合構造です。繊維構成が伸縮抵抗の役割を担い、そしてバランスを保つためにポリエステルフィルム層が補強されています。一方、タフタ織布は紫外線、引き裂き、擦れに対する優れた保護性能を発揮します。クロスカット ウーヴンポリエステルと比較して、これらの素材は40~50%も優れた伸縮抵抗性を備えています。全長55フィートまでのボートに最適です。

高弾性・コンポジット(複合材):ポリエステル・コンポジットとほぼ同じ構造ですが、繊維構成はスペクトラ®、カーボン、アラミドなどの高弾性繊維を使用しており、これらの繊維によって伸縮性が大幅に低減されています。繊維の種類にもよりますが、クロスカット ウーヴンポリエステルと比較して、これらの素材は4~5倍の伸縮抵抗性を備えています。全長80フィートまでの大型ボートに最適です。

 

クルージング トライラジアル  TR2200

シリーズ2200は、特別に配列されたポリエステル繊維を用いたトライラジアル構造を採用しています。ラジアル用のダクロンは従来のクロスカット構造よりもセイルの荷重に沿うように配向できるため、セイルクロス構造の信頼性を保ちながら伸張に対する耐性を若干向上させることができます。船のサイズと想定される用途に応じて複数のラジアル用クロスを用意しています。高荷重用途向けにはスペクトラ/ダイニーマのコンポジットクロスも選択可能です。

推奨船サイズ:45フィート以下

材料:ポリエステル もしくはダイニーマ繊維コンポジット構造クロス

クルージング トライラジアル  TR2600

シリーズ2600は、ポリエステル繊維のコンポジットクロスを用いたトライラジアル構造を採用しています。太めのポリエステル繊維を、外側のポリエステル・タフタで挟み込んでいます。ポリエステルフィルムが糸の方向(バイアス)安定性を確保しています。

推奨船サイズ:55フィート以下

材料:タフタ加工を施したポリエステル繊維コンポジットクロス

クルージング トライラジアル TR2800

シリーズ2800は、カーボン、アラミド、ダイニーマ繊維を網目状に組み合わせた高弾性繊維を複合的に用いたクロスを使いトライラジアル構造にて製造しています。このシリーズでは幅広い素材オプションをご用意しています。船のサイズと想定される用途に応じて最適な素材をお選びください。

推奨船サイズ:40~80フィート

材料:カーボン&アラミド繊維とタフタ加工を施した高弾性コンポジットクロス