マルチハル艇のセイルプランはモノハル艇と比べ低いのが特徴です。これは艇体復元力が弱いためです。しかしながらマルチハル艇はヒールしにくい分艇体やセイルに負荷を与えます。よってマストを低くしメインセイルのローチを大きくすることにより艇のパフォーマンスを落とすことなく、且つ安全に航海ができる仕組みになっています。Quantumでは長年細部にわたりマルチハル艇のセイル開発に取り組んでいます。
アップウインド・セイル(メイン&ヘッドセイル)
デイセイラーにはCW2000 ダクロンセイルをお勧めしています。負荷が大きいのでモノハル艇よりも厚手の生地を使用します。長距離クルージングや世界一周などを目指すオフショア マルチハルセイラーにはTR(トライラジアル・カット)シリーズや、より強靭な繊維を使用するQuantumが誇るFusionM クルージングシリーズがお勧めです。
FusionM クルージングシリーズ
TR(トライラジアルカット) クルージングシリーズ
CW(クロスカット) クルージング
<メインセイル リーチ側リーフブロック取付参考例>
<へッドセイル 加工仕様例>
スピネーカー
マルチハルでは船の性格上風下へ落として走ることができにくく、且つ少人数でのセイリングが主となるために非対称スピン(A-spin)が多用されます。合わせてスピンスリーブやトップダウン ファーリングシステムを併用することでより扱い易く快適なセイリングが実現可能となります。
Lagoon-45 A-0(通称:コードゼロ)w/ファーリングシステム |
A-spin チャート |
<Lagoon-77 セイル・プロポーサル参考例>